「第16回大学改革シンポジウム 【社会で活躍する人材育成(国立大学と社会をつなぐ)】」を開催(11/17)
お知らせ
国立大学協会は、11月17日(金)、学術総合センターにおいて、第16回大学改革シンポジウム【社会で活躍する人材育成(国立大学と社会をつなぐ)】を開催しました。一般公開という形で、全国の大学関係者をはじめ高等学校関係者、受験産業関係者、マスコミ関係者など、123名が参加しました。
本シンポジウムは、国立大学の教育、研究、地域貢献などの取組や役割について、広く社会に発信することを目的として平成14年度から毎年実施しており、今年で16回目となります。
今年は、「社会で活躍する人材育成(国立大学と社会をつなぐ)」と題し、社会と協働する教育に焦点を当て、将来の我が国を支え、社会に貢献する人材の育成において、国立大学が主体的に果たすべき役割などについて議論を深める内容で実施しました。
登壇者等については学生参加の議論を企図し、総合司会を東京大学工学部4年生の安藤 結衣さんにお願いしたほか、福井大学から1名、長岡技術科学大学から2名の学生さんにお越しいただきました。
山本 健慈 専務理事による開会挨拶の後、基調講演では、角方 正幸 氏(株式会社リアセック キャリア総合研究所 所長)が、インターンシップ前後の学生の能力変化分析等を交えながら、企業の立場から社会が求める人材像や能力に触れ、大学と企業が協調して若者を育てていく必要があると述べられました。
続くパネルディスカッションでは、福井大学、新潟大学、長岡技術科学大学、凸版印刷株式会社の4団体から、それぞれの大学、企業における地域社会と連携した人材育成の取り組みやインターンシップについて事例発表があり、その後、山本専務理事のコーディネートのもと、角方氏を交え、社会で活躍する人材育成をテーマとしたディスカッションが行われました。そこでは、学生が主体性をもって物事に取り組むことの重要性や大学と企業の連携拡大のためのパイプ作りの必要性、インターンシップの一層の拡充のため、大学・企業の双方で今後工夫が必要であることなどが示されました。
最後に、総合司会の安藤さんから、「大学は企業が求める人材を育成するだけではなく、大学で育てたい能力を社会に発信していくことも大切だと分かった。各大学が取り組んでいる新しい試みや企業が実施しているインターンシップについても、大変興味深く感じた。人生には山登りの人生と川下りの人生があるというが、ただ流される川下りの人生ではなく、目の前にあるチャンスや人との出会いを活かして、道に迷ったり、遠回りしながらも、主体性を持った山登りの人生を歩んでいきたいと思う。」との感想が述べられ、盛会のうちに終了しました。
【基調講演】
○「社会が大学に求める人材育成 ―学ぶと働くをつなぐために―」
角方 正幸 氏(株式会社リアセック キャリア総合研究所 所長)
【パネルディスカッション】
○コーディネーター
山本 健慈 氏(国立大学協会専務理事)
○パネリスト(事例発表)
中田 隆二 氏 (福井大学 理事・副学長)
大柳 亜美 氏 (福井大学 国際地域学部 国際地域学科2年)
鳴海 敬倫 氏 (新潟大学 創生学部 学部長)
岩橋 政宏 氏 (長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 教授)
矢野 寛明 氏 (長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 大学院修士課程1年)
廣瀬 耕太郎 氏(長岡技術科学大学 機械創造工学専攻 大学院修士課程1年)
田尾 弘 氏 (凸版印刷株式会社 人事部 採用チーム 課長)
○コメンテーター
角方 正幸 氏 (株式会社リアセック キャリア総合研究所 所長)
総合司会の安藤 結衣さん(東京大学工学部) | 開会挨拶をする山本 国立大学協会専務理事 |
角方 氏 (株式会社リアセック キャリア総合研究所 所長) | |
中田 氏(福井大学 理事・副学長) | 大柳 氏 (福井大学 国際地域学部 国際地域学科2年) |
鳴海 氏(新潟大学 創生学部 学部長) | 岩橋 氏 (長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 教授) |
矢野 氏 (長岡技術科学大学 電気電子情報工学専攻 大学院修士課程1年) | 廣瀬 氏 (長岡技術科学大学 機械創造工学専攻 大学院修士課程1年) |
田尾 氏(凸版印刷株式会社 人事部採用チーム 課長) | パネルディスカッションの様子 |
パネルディスカッションの様子 | 会場の様子 |