平成29年度大学マネジメントセミナー【マネジメント力強化に向けた大学職員の人材育成戦略】の開催について（9/12）

2017.09.27

お知らせ

　国立大学協会は、９月12日（火）、学術総合センターにおいて、平成29年度大学マネジメントセミナー【マネジメント力強化に向けた大学職員の人材育成戦略】を開催しました。

　このセミナーは、各大学での組織改革及び機能強化等の取組をより一層推進していくため、国立大学法人等のマネジメントに携わる役員、職員等が、大学をめぐる諸情勢の認識を深めた上で、社会の変化に対応する職員の人材育成に関する考え方や事例、課題を理解し、管理運営全般のマネジメント能力の向上を図ることを目的として開催しており、今回は、各大学等から167名が参加しました。

　木谷雅人常務理事による開会挨拶の後、守島基博氏（学習院大学教授）及び田中憲一氏（株式会社日立製作所人財統括本部グローバル人財戦略推進部長）の講演が行われました。守島氏からは、人材マネジメント理論の考え方について、田中氏からは、グローバルな社会イノベーション事業への転換に向けた日立製作所の人財マネジメント改革について、それぞれ具体的な事例を交えながら説明がありました。午後には、三浦暁氏（早稲田大学人事部長）及び西川幸穂氏（学校法人立命館常務理事）の講演が行われ、私立大学における職員人材育成の現状について、それぞれの大学における人材育成の考え方や、実施している研修をはじめとした職員の力量形成のための様々なプログラムについて紹介がありました。

　講演後のパネルディスカッションでは、５名のパネリストから事例発表が行われた後、吉武博通氏（首都大学東京理事）のコーディネートのもと、山本健慈（国立大学協会専務理事、前和歌山大学長）を交え、国立大学職員の人材育成の現状と課題をテーマとしたディスカッションが行われました。

　人材育成の現状について、理論面、企業、私立大学といった国立大学の「外」の視点や事例が紹介された４つの講演は、国立大学の今後の人材マネジメントを検討していく上で、大変示唆に富む内容となり、パネリストの構成を、国立大学の学長、理事、課長、一般職員と幅広い職階に設定したパネルディスカッションでは、異なる立場や視点から、率直かつ活発な意見交換が行われ、大変充実したセミナーとなりました。

【講演】
「人材マネジメントの考え方」
　守島　基博　氏（学習院大学教授）

「日立のめざす姿と人財部門の取組み－多様な人財が活躍する事業体へ－」
　田中　憲一　氏（株式会社日立製作所人財統括本部グローバル人財戦略推進部長）

「早稲田大学の職員人材育成」
　三浦　暁　氏（早稲田大学人事部長）

「私立大学の人材育成戦略～立命館の事例から～」
　西川　幸穂　氏（学校法人立命館常務理事）

【パネルディスカッション】
○コーディネーター
　吉武博通　氏（首都大学東京理事）

○パネリスト（事例発表）
　・「学務系職員に期待すること－教育担当理事としての経験から－」
　　石井　潔　氏（静岡大学長）
　・「マネジメント力強化に向けた大学職員の人材育成戦略－新潟大学の取組－」
　　髙比良　幸藏　氏（新潟大学理事・副学長）
　・「マネジメント力強化に向けた大学職員の人材育成戦略」
　　佐藤　龍彦氏（東北大学人事企画部人事企画課長）
　・「これまでの10年、これからの10年」
　　弥冨　有希子氏（東京大学理学系研究科等事務部経理課主任）
　・「これまでの10年、これからの10年」
　　三島　卓也氏（金沢大学総務部総務課）

○パネリスト
　山本　健慈（国立大学協会専務理事）

開会挨拶をする木谷国立大学協会常務理事
開会挨拶をする木谷国立大学協会常務理事