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東北大学歯学研究科の被災地における身元確認および医療救護活動【東北大学】

1.身元確認および巡回診療チームの派遣
 
 宮城県警,宮城県歯科医師会から身元確認に係る歯科医師派遣の応援要請があり,東北大学歯学研究科では大学病院歯科部門の協力を得て,3月15日から県内各地の遺体安置所へ歯科医師の派遣を行いました。当初は40名前後を派遣し,その後,全国からの応援もあり漸次減少しましたが,4月27日までのべ277名の歯科医師を派遣しました。
 また,宮城県,宮城県歯科医師会への医療救護の支援要請に対し,大学病院歯科診療部門と協力し,3月23日から巡回診療チームの派遣を開始し,4月27日までのべ185名の歯科医師を派遣しました。この活動については石巻市・山元町を拠点として,現在も継続中です。

2.救援物資の支援要請および提供
 身元確認ならびに巡回診療にあたり不足している口腔ケア用品,歯科治療器材を「全国歯科大学学長・歯学部長会議」を通じ,全国の歯科大学・歯学部に支援を要請し,全国の大学等,多数の機関から救援物資がよせられ,身元確認,巡回診療を円滑に行うことができました。現在も引き続き支援をいただいています。
なお,初期段階での救援物資の輸送の手配については,新潟大学歯学部から多大なご尽力をいただきました。
 また,石巻日本赤十字病院から口腔ケア用品の提供の要請を受け,歯ブラシ,マウスリンス等救援物資の一部を宮城県,自衛隊の協力を得て,4月2日,同病院に搬送しました。

 

※ 口腔ケア用支援物資輸送についての写真等は添付PD-2F