「平成29年度大学マネジメントセミナー 【国立大学における大学院教育の新たな役割について】」を開催(11/20)
お知らせ
国立大学協会は、11月20日(月)、学術総合センターにおいて、平成29年度大学マネジメントセミナー【国立大学における大学院教育の新たな役割について】を開催しました。
このセミナーは、各大学での組織改革及び機能強化等の取組みをより一層推進していくため、国立大学法人等のマネジメントに携わる役員、職員等が、大学をめぐる諸情勢の認識を深めた上で、社会の変化に対応する職員の人材育成に関する考え方や事例、課題を理解し、管理運営全般のマネジメント能力の向上を図ることを目的として開催しており、今回は、各大学等から116名が参加しました。
山本健慈 専務理事による開会挨拶の後、藤村正司 氏(広島大学 教授)及び菰田卓哉 氏(山形大学 教授)の講演が行われました。藤村氏からは、拡充傾向にある日本の大学院教育の現状と課題について、これまでの国の施策の展開過程や統計資料に基づき説明が行われました。また、菰田氏からは、国立大学の大学院における研究者教育への期待と、大学発ベンチャーの重要性について、山形大学で長く研究開発が進められている有機材料システムの分野と、それをベースに立ち上げたスタートアップ会社の事例をもとに、講演が行われました。
午後のパネルディスカッションでは、羽田貴史 氏(東北大学 教授)による趣旨説明の後、「高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム」及び「博士課程教育リーディングプログラム」の採択を受けている4大学からの事例発表が行われ、小方直幸 氏(東京大学 教授)のコメントを交えながら、今後の大学院教育のあり方をテーマとしたディスカッションが行われました。
学問分野に特化する形で設置・運営されてきた、これまでのいわゆるディシプリン型の教育とは異なる新たなタイプの大学院教育に関する4大学での取組み事例は、各大学における今後の大学院教育の方向性を検討する上で非常に有益な情報となりました。また、パネルディスカッションでは、各プログラムを運営する教員に加え、受講学生も登壇し、運営側、受講者側の双方から率直かつ活発な意見が交わされ、大変充実したセミナーとなりました。
【講演】
「大学院の課題」
藤村 正司 氏(広島大学高等教育研究開発センター 教授)
「大学院教育が日本を変革する -国立大学大学院への期待-」
菰田 卓哉 氏(山形大学学術研究院 産学連携教授、株式会社フラスクCEO、ウシオ電機株式会社技術顧問)
【パネルディスカッション】
○コーディネーター
羽田 貴史 氏(東北大学高度教養教育・学生支援機構大学教育支援センター長・教授)
○コメンテーター
小方 直幸 氏(東京大学大学院教育学研究科 教授)
○パネリスト(事例発表)
<高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム>
・「京都大学サービスMBA入門プログラム」より
※ 若林 直樹 氏 (京都大学経営管理大学院 教授)
佐野 具子 氏 (プログラム事務局)
三浦 崇 氏 (プログラム修了生)
・山梨大学「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」 より
※ 柳田 藤寿 氏 (山梨大学ワイン科学研究センター 教授)
中島 聡子 氏 (プログラム参加者、山梨大学大学院MC1)
<博士課程教育リーディングプログラム>
・山形大学「フロンティア有機材料システム創成フレックス大学院」 より
※ 落合 文吾 氏 (山形大学大学院理工学研究科 教授)
福田 斉二郎 氏(プログラム参加者、山形大学大学院DC3)
・信州大学「ファイバールネッサンスを先導するグローバルリーダーの養成」 より
※ 下坂 誠 氏 (信州大学大学院総合工学系研究科長・教授)
設楽 稔那子 氏(プログラム参加者、信州大学大学院DC2)
開会挨拶をする山本 国立大学協会専務 理事 | 【大学院の課題】の講演を行う藤村 広島大学 教授 |
【大学院教育が日本を変革する -国立大学大学院への期待-】の講演を行う 菰田 山形大学 教授 | |
パネルディスカッションの趣旨説明を行う 羽田 東北大学 教授 | 事例発表を行う 若林 京都大学 教授 |
事例発表を行う 柳田 山梨大学 教授 | 事例発表を行う 落合 山形大学 教授 |
事例発表を行う 下坂 信州大学 教授 | 小方 東京大学 教授によるコメント |
パネルディスカッションで発表を行う 京都大学 三浦 氏 | パネルディスカッションで発表を行う 山梨大学 中島 氏 |
パネルディスカッションで発表を行う 山形大学 福田 氏 | パネルディスカッションで発表を行う 信州大学 設楽 氏 |
パネルディスカッションの様子 | 会場の様子 |