日本の将来と国立大学の役割 >>
中核人材の養成拠点として
|
2 中核人材の養成拠点として
|
国立大学はまた、社会の中核的な人材の養成に大きな役割を果たしてきた。
|
|
図表2-2 大学院への進学率(%) − 国公私別・専門別、平成12年 |
図表2-3 大学教員の出身大学
|
● 学術的なリーダーを作ってきた国立大学 |
こうした背景から、特に学術研究分野において、日本の知の発展の中核的な人材を養成する中心となってきたのも国立大学である。 また国内外の学術関係の学会、協会などが贈る学術賞の受賞者を、出身大学別に集計してみると(下図)、8割近くが国立大学・大学院の出身者である。しかも受賞回数が多い人ほど、その比率が高まる。 |
図表2-4 学術賞受賞者の最終出身大学 |
私立大学がそれぞれ、その特徴を生かした、個性のある教育研究を行い、それが日本の学術研究を支える上で重要な役割を果たしてきたことはいうまでもない。しかし現在の日本の知的資産を支えるうえで、国立大学がそれにもましてきわめて重要な役割を果たしていることがあらためて認識される。 |
● 国際社会への協力 − 大学院留学生の7〜9割は国立大学に在籍 |
国立大学はまた、国際的な中核人材の養成にきわめて大きな貢献をしている。日本の大学院への留学生のうち、国立大学は7割を引き受けている。しかしそのなかでも、工学をとってみれば国立大学は88%、農学では92%など、国立大学はとくに途上国の経済発展の基礎となる分野での人材養成の9割程度を引き受けている。 |
|
資料出所:図表2-1、2-2、2-5は平成12年度学校基本調査。 図表2-3 2-4 は学術情報センター研究者データベースから集計。平成8年度現在。 |
<<--back■ |
|
Copyright (C) 2004 社団法人 国立大学協会. All Rights Reserved. |