全体的傾向としては、一般大学長の回答結果よりも、教員養成系学長・学部長の回答結果の方が、すべての学校種教員について、「今まで以上に教員養成大学・学部の比率を高めるべきである」とする意見がかなり大勢を占めており、教員養成系大学・学部の今後への期待と意思とが伺われる結果となっている。
一般大学長の回答結果は、いずれの学校種教員においても、「現状維持」、「何ともいえない」と無回答の割合が相対的に多く、明確な意思が読みとりにくい。しかし、幼稚園教員については、「短期大学の比率を低め、一般大学、教員養成大学・学部からの供給を高めるべきである」とする意見や、高等学校教員については「教員養成大学・学部ではなく、一般大学での養成を主体とすべきである」とする意見が多く、その点においては一定の明確な意思が伺われる結果となっている。
(2) 【問13】と【問14】は、国立教員養成系大学・学部の今後の基本方向について尋ねたものであるが、前者は、一般的に考えた場合、後者は、回答者の所属する大学・学部についての場合として、それぞれ「その他」を含む10の選択肢について尋ねたものである。また、両者の問いについて、教員養成系大学長・学部長と一般大学長のいずれについても尋ねたので、『図8』及び『図9』は、その両者の回答結果を表すものである。
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